デトックスキレーション治療

キレーションとは?EDTAキレーションの種類キレーションの語源キレーションの作用
キレーションの適応キレーションの歴史重金属蓄積による体への悪影響好ましくない重金属を排出
健康のために、インナービューティーのためにキレーション治療の実際

キレーションとは?

キレーション療法とはデトックスのひとつで、動脈硬化を積極的に治し、有害な重金属を体外に排泄する生活習慣病の新しい治療法です。EDTAキレーションは、合成アミノ酸であるEDTA(エチレンジアミン四酢酸)をビタミン等と共に定期的に点滴する治療になり、EDTAには蓄積された重金属・有害ミネラル・活性酸素等の物質を排出する効果があり、米国で年間100万件以上実施されています。

EDTAキレーションの種類

EDTAキレーションには、Na-EDTACa-EDTAの2種類が存在し、特にNa-EDTAを用いたキレーション治療はアメリカ国立健康研究所(NIH)代替医療部門とアメリカ先端治療会議(ACAM)が心筋梗塞・狭心症の治療として臨床研究が進められています。

前者のNa-EDTAには動脈硬化改善作用と金属排泄促進作用の二つの作用があります。急速に点滴すると血液中のカルシウムが急速に低下し副作用を合併するおそれがあります。このため1時間半かけてゆっくりと点滴を行います。後者のCa-EDTAは短時間で点滴しても比較的安全なものですが、動脈硬化に対する治療効果は確認されていません。動脈硬化治療の必要のない若い年齢層の方に対してデトックスのみを目的として行われる点滴です。

同じEDTAでも動脈硬化治療を目的とする場合にはNa-EDTAを点滴する必要があります。当院では、重金属排出に加え、動脈硬化に対する改善作用を有するNa-EDTAを利用したキレーションを行っています。

キレーションの語源

キレーションの語源はギリシャ語のキール(語意:カニのはさみ)からきていて、体内に入ったEDTA等のキレート剤が金属イオン、毒素をはさみで挟んで体外に排出するというところから由来すると言われています。

キレーションの作用

キレーションの作用

キレート剤は体内で蓄積された有害物質をはさみ込み、尿や汗と共に排出する作用があります。そのため、この作用を利用して、身体の中に含まれる好ましくない金属(鉛、水銀、カドミウムなど)を取り除き、血流の改善を促進します。粘張性の高い血液はすぐに固まってしまい、脳梗塞や心筋梗塞の誘引となりますが、キレーション治療には血液を固まりづらくする作用があります。

また、キレーション治療にはカルシウムの代謝機能を調整し、抗酸化作用により血管を若返らせ、体中の細胞の若返り・動脈硬化防止する働きがあります。抗動脈硬化の作用は、動脈硬化の主体である異所性沈着したカルシウムをNa-EDTAでキレートして移動させる事によります。実際に定期的なキレーションを行っている高血圧治療中の方には、降圧薬の減量が可能になる事例が認められます。

例えば、鉄で出来たパイプが錆びたり、古いホースがボロボロになるように、人間の血管の細胞や各臓器の細胞も同じように常に酸化の危険にさらされています。こうした酸化現象を予防する働きがキレーション治療にはあり、動脈硬化に対する治療や有害金属除去と共に、様々な変性疾患の予防と治療効果が期待できる点が注目されています。

キレーションの適応

重金属解毒、動脈硬化、狭心症・心筋梗塞、脳梗塞、閉塞性動脈硬化症、加齢による視力低下、糖尿病性血管障害、アンチエイジング、などが適応とされています。なお、EDTAキレーション治療は副作用の少ない治療方法ですが、腎機能によっては薬剤の排泄速度の点で注意が必要です。当院では必要な血液検査を適宜行い、体重や腎機能の検査値を見て、その方に合わせた点滴レシピを作成します。初回は、アルファリポ酸を含めた腎機能に負担の無い点滴レシピを取り入れ、徐々にEDTA濃度を高めていくなどの調整を行います。

キレーションの歴史

EDTAキレーション治療は、元来、鉛中毒患者の治療として使用されていました。その後、1950年代にEDTAキレーションが心臓疾患など動脈硬化を原因とする心臓血管疾患に有効ではないかという報告がなされ、動脈硬化に対する治療としても応用されてきました。1970年代に入ると学会が発足し、安全で効果的な EDTAキレーション治療が確立されました。現在はACAM(American College for Advancement in Medicine)からキレーションの治療プロトコールが設定され、NIH代替医療部門で、TACT Study:Trial and Assess Chelation Therapyと呼ばれる狭心症・心筋梗塞に対する臨床研究を進めています。

重金属蓄積による体への悪影響

身近な例では、カドミウムはタバコの煙や排気ガスに、水銀は農薬や魚介類に、ヒ素は殺虫剤や除草剤に含まれています。

  • 【鉛】
    高血圧、貧血、情緒不安定、神経疾患、腎障害。
  • 【水銀】
    神経障害、頭痛、慢性疲労、不眠、しびれ感、うつ状態、情緒不安定、皮膚炎、免疫力低下、高血圧、冠動脈疾患、短期記憶障害、カンジタなど。
  • 【ヒ素】
    疲労、アレルギー症状、皮膚炎、胃腸障害など。
  • 【アルミニウム】
    胃腸障害、脳・神経疾患など。
  • 【カドミウム】
  • 免疫低下、貧血、腎障害、高血圧、骨軟骨代謝異常、発ガンの危険性の上昇。
  • 【ニッケル】
    金属アレルギー、皮膚炎、酵素阻害など。

好ましくない重金属を排出

環境汚染が進み有害物質に取り囲まれている私たちは、有害重金属の排出処理が間に合わず、少しずつ身体の中に蓄積され、疲れやすい、不眠、めまい、食欲不振など、さまざまな体調不良の原因になることが分かってきました。

これらの毒素を排出することを「デトックス」といい、ご存じの方も多いと思われます。岩盤浴に代表される「汗から」の有害物質の排出は、わずか3%程度と言われており、デトックス効果としては大部分を排出している尿や便に比較して弱いものになります。点滴によるキレーションは、重金属中毒の治療にも利用される事からも、その強力な作用により注目されています。

キレーション治療をうけることで、私たちを取り囲む毒素の中で近年非常に問題視されている水銀、鉛、カドミウム、アルミニウム、ヒ素などの有害重金属による弊害を未然に防ぐことができます。また、妊娠時に胎盤を通じて水銀や鉛などの悪影響が胎児に及ぶことが知られており、妊婦の大型魚類や金目鯛などの水銀含有率の高い食物摂取を厚生労働省もすすめていない事実からも、食生活も含め、トータルアンチエイジングとしてのキレーション療法は注目されています。

健康のために、インナービューティーのために

インナービューティーは、健康的な食事や規則正しい生活が基礎になります。しかし、環境汚染が悪化している現代では我々は様々な重金属汚染にさらされています。火山国である土壌における作物を摂取している点、飲み水の問題や大型魚類など食物連鎖の頂点に位置する生物濃縮されている食材を摂取している問題で、水銀、砒素、鉛の摂取をゼロにすることが難しいのが現状です。また、自分が喫煙しなくてもタバコの副流煙による悪影響で悩まれる方もいます。様々な要因で、どんなに健康に気をつけている人でも知らず知らずのうちに身体の中に不要な毒素が蓄積されている可能性があります。

我々はこれら重金属の排泄能力を備えているものの、量が多いと排出処理が間に合わず少しずつ身体の中に蓄積されていき、一般的な採血などでは正常とされてしまう様々な症状を引き起こしている可能性があります。これらの詳細は爪などを利用した検査で明らかになり、検査結果を基にして足りない栄養素を補充する栄養療法と、身体に必要の無い重金属を排出させるキレーションの両立が、内面からの美しさであるインナービューティーにつながります。化粧品、ボトックスやフィラーなど外面的な美容のアプローチが存在する一方で、食生活をはじめインナービューティーに対する治療を通じて、内面からの健康的な美しさ、体調管理にご協力させていただきます。

キレーション治療の実際

目安として週に1〜2回の点滴を約20回〜40回継続します。デトックス目的の方は、爪の検査を行い体内の重金属の蓄積などを検査します。その後、月に1〜2回の点滴で維持療法を行います。実際は、検査値を参考にして、週に1回の点滴を6ヶ月〜9ヶ月間、定期的に行いながら、その後、月に2〜3回に減らす事をおすすめしています。個人差はありますが、10回程度の点滴で高血圧の改善を認める方がいらっしゃいます。

岡田クリニック 症状と治療

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