高濃度ビタミンC点滴

高濃度ビタミンC点滴療法について薬理効果治療方法溶血に対しての検査
当クリニックが推奨する患者様治療についての注意事項| |文献より、QOLの改善についてPrice list

「高濃度ビタミンC点滴について」
ガンに負けないこと

ここ最近、様々な医院で高濃度ビタミンC点滴を導入しはじめたと感じる事が多くなりました。また、肌のコンディションを良くするため、身体の酸化を少なくするために、アレルギーの緩和にヒスタミン分解効果を目的にアトピー性皮膚炎に点滴したりと、様々な利点を我々にもたらせてくれる事が浸透しました。アレルギーに対してステロイドの投薬をしたくない方や、天然成分で治療を進めたい方に支持されています。

新しい治療は、何かと不思議な印象や偏見をもたれがちですが、やっと、国内でも高濃度ビタミンC点滴による治療が浸透し始めたのかもしれません。自身、海外の学会に参加する事が多く、そのために出会った高濃度ビタミンC点滴による治療ですが、ここまで世の中に浸透するまでは、偏見の目があったり怪しいという風評が立ったり、、、様々なご苦労をされたパイオニアの先生方もいらっしゃることでしょう。

個人的にこの治療を国内に取り入れたのは親族のガンが始まりです。現代医療では、様々な種類の抗がん剤があり、効果や適応など各科の先生方にお任せするのが一番です。ただし副作用や体力の面で「もう手が無い」と言われてしまえば、その後はどうやって暮らすのでしょうか。そこに大変難しい問題が含まれていると痛感していました。

それでは、何を目標にするのか、、、これは「ガンに負けないこと」この一言につきます。ガンの種類にもよりますが、最後まで元気に通院していただくこと、元気にご家族と旅行に行っていただく事、前向きに頑張っていただきたいという事に集約されます。逆説的ですが、ガンに負けないとは、“可能な限り最期まで”QOLを維持していく事を重視して自分の体力を全部奪われない事とも言えます。また、化学療法と異なり正常細胞への悪影響が無く、自己の体力を奪わないという点で再発防止にも利用される事が多くあり、副作用の負担の無い治療法として様々な方が取り入れられています。

ガンは、我々の身体の栄養素を宿主である我々の事情も考えずに、どんどん消費してしまいます。経験上、蛋白異化が進み手軽に利用できるヘモグロビンまで消費されてしまい貧血傾向になると急に体力が減ってしまいます、この体力が落ちてしまう事を栄養療法で最大限に防ぎながら、高濃度ビタミンC点滴で腫瘍の増大を防ぎ、抗がん剤による体力低下を減らすことが目標です。

ご家族での旅行や、ご自宅でゆっくりと過ごすこと、体力低下でQOLが著しく下がらないこと。これらを副作用に悩まされることの無いビタミンC点滴でお手伝いしながら、体力温存していただき、有意義な時間を過ごしていただく事、これが当院の理念になっています。

保険診療ではタッチしない治療分野になり、馴染みが無いと思われます。診察時にも治療方針を詳しく説明をいたしますが、開院時から当院スタッフは皆それぞれがキレーションなども含めて点滴療法のエキスパートです。来院時にお気軽に御相談ください。

院長 岡田匡司
スタッフ一同

高濃度ビタミンC点滴療法について

「高濃度ビタミンC点滴療法」はガンの治療法の一つです。この治療法は主にアメリカで研究され、数多く実施されている治療法になります。米国内施設によっては年間3,000件の点滴治療を行っている医療機関も存在し、「試験的治療」と前置きされながらも臨床現場においては効果を認められている治療のひとつと言えます。

高濃度ビタミンC点滴

ビタミンCはもともと癌に良いと言われていましたが、これはビタミンCが免疫力を高めると考えられてたからになります。実は30年前に二度のノーベル賞に輝いた科学者のライナス・ポーリング博士やエヴァン・キャメロン医師らによってビタミンCが癌患者の予後を改善するという医学論文が発表されていたのですが、メイヨークリニックの研究者らによって否定され、この治療は表舞台から消えていました。

2005年にアメリカの国立衛生研究所(NIH)、国立ガンセンター(NCI)、食品薬品局(FDA)の研究者が共同で高濃度ビタミンC点滴療法が癌の化学療法剤として有用である可能性があるという論文をアメリカ科学アカデミー紀要(PNAS)に発表しました。

高濃度ビタミンC点滴

続いて2006年3月にやはりアメリカの国立衛生研究所(NIH)、国立ガンセンター(NCI)や大学の研究者らが過去に高濃度ビタミンC療法が明らかに有効であったという症例を、NIHの基準で見直し、カナダ医師会雑誌に発表し、約30年の空白を経て再認識されました。

現在、カナダのMcGill大学とアメリカ国立衛生研究所が共同で実施していた高濃度ビタミンC点滴療法の第1相試験を行っています。また、米国では副作用のない癌治療として約1万人の医師が導入し、米国各地で高濃度ビタミンC点滴療研修会が開催されています。

薬理効果

ビタミンC 50〜100gを点滴投与すると、過酸化水素を生成、正常細胞に影響を与えずに癌細胞の核濃縮・細胞死を誘導するというものが、基本的な薬理効果となります。これは、癌細胞のカタラーゼ活性が低値であるため、ビタミンCの大量点滴により発生する過酸化水素を中和できないためと学術発表されています。

高濃度ビタミンC点滴

ビタミンC血中濃度が、一定濃度以上に上昇すると、この作用が発現します。

治療方法

一般的に健康保険の範囲内のビタミンC点滴は1回2gです。本治療ではリオルダンのプロトコールに沿って一回50g〜100gのビタミンCを点滴します。初回は15gから始めて2回目は25g投与し3回目以降は50g投与と、徐々に増量していきます。週に1〜2回の約1時間半の点滴治療が基本であり、病状によって点滴の回数・頻度は変わります。酸化ストレスが多いとビタミンC血中濃度が上昇しにくい傾向があるため、点滴後の血中濃度を測定して投与量や投与頻度を調整していきます。なお使用するビタミンCに関しては、その1回投与量の多さから国内製品利用の場合、アンプル内の保存料の混和が問題となります。このため現在当院では米国製のMedaus社、及び、アイルランド製のMylan社(旧Bioniche Pharma社)、及び、DAEHAN new Pharm社の保存料無添加製剤を導入しています。

高濃度ビタミンC点滴

溶血に対しての検査

高濃度ビタミンC点滴療法は、赤血球膜のグルコース-6-リン酸脱水素酵素が低下するG6PD異常症の患者では、重症溶血発作を起こすことがあるので禁忌です。このため欧米では高濃度ビタミンC点滴療法を実施する時は必ずG6PD活性を測定しています。(G6PD:グルコース-6-リン酸脱水素酵素)

正常値:5.2〜11.5 IU/g Hbとなっており、2.0IU/g Hb以下の場合は重症溶血発作を生じる危険性があります。

ただし、G6PDの完全欠損は稀であり、様々なレベルのG6PDの低下があります。基本的には有る程度の濃度までは溶血はおきません。年間3,000件の高濃度ビタミンC点滴療法を行っているThe Center for Improvement of Human FunctioningのJames Jackson先生によると、過去4例のG6PD異常症があったとされています。2006年に初の国内治療を開始したビタミンC点滴療法における権威である柳澤厚生先生によると、これまでの溶血の海外報告は25g以上で起きているとされています。ただし、発熱やエリスロマイシンなどの抗生剤との併用で溶血が起きやすい条件になる可能性はあるとされています。このため、当院では25g以上のビタミンC点滴を行なう際は、必ず初回にG6PD活性測定を行なっています。結果は、およそ2〜3日で判明します。土日夜間も検査が出来ますのでご相談ください。

当クリニックが推奨する患者様

高濃度ビタミンC治療は、これまでに有効とされている化学療法や放射線治療に完全に取って代わる治療法ではありません。このため、病状や体力的な面、臨床検査結果や現在行われている治療のスケジュールなどをお聞きした上で、

  • (1) 標準的ガン治療が無効の場合
  • (2) 標準的ガン治療の効果をより確実にする
  • (3) 標準的ガン治療の副作用を少なくする
  • (4) 良好な体調を維持しながら寛解期を延長させる
  • (5) 代替治療を希望する

という場合、「高濃度ビタミンC点滴療法」推奨しています。

ガンの治療は手術、抗ガン剤、放射線療法など既に治療効果が証明されている標準的な治療法が多くあり、「高濃度ビタミンC点滴療法」は国内においては代替医療のひとつと言えます。既に効果が認められている標準的治療法よりも無条件に優先するものではありません。また、ガン専門医の全てがこの治療法を支持・賛同しているわけではなく、否定的な意見もあります。このため、患者様それぞれの体調や病状に合わせて適否を考慮し、治療プロトコールに沿って進めていきます。

実際は、標準的ガン治療法と併用し、治療の無い平日や休日及び夜間の点滴を計画して、それぞれの方の生活ペースに合わせて治療するケースが多く、投与によってQOLの改善が認められています。また、抗がん剤の副作用や効果減弱などで治療を中断せざるをえない方や、末期の方の体調を整える事、骨転移における疼痛の緩和にも併用されています。病状が重篤な場合、酸化ストレスが高く目標とするビタミンCの血中濃度まで達することが難しいケースもあります。ただ1回の点滴に100gを大きく超える投与に関しては点滴後の浸透圧変化にも注意を要するなど現実的ではないため、それぞれの方の体調や治療目標を考慮し、やみくもに血中濃度のみを追い求めずに緩和ケアの一環としてのアプローチを行なう事もあります。実際に多くの方で治療生活におけるQOL改善が認められています。

治療についての注意事項

本治療法の副作用は非常に少ないと言われています。血管穿刺部位の痛み、頭痛、吐き気などの症状が起きることがありますが、点滴速度を緩徐にすることで多くは解決されます。また、稀ながら尿管結石、腎機能障害の報告があります。また、メソトレキセートなどの尿のPHに伴い析出する可能性のある抗がん剤(あるいは抗リウマチ薬)との併用においては、尿の酸性化による影響で尿細管障害が起こる可能性があるため、当院では併用される基本的な治療に合わせて、個別に投与のタイミングを調整しています。ご相談ください。

当治療では健康保険が適応されず、治療、検査、処方の全てが自費診療となります。「高濃度ビタミンC点滴療法」の効果はガンの種類、進行度、患者様の年齢、体力、免疫力によって異なり、この治療法によって、ガンの縮小・消失・延命を確約するものではありません。 このため、全身状態を把握し、それぞれの方に合わせて、望ましい投与量、投与間隔、治療適否や生活上のメリットとデメリットを考慮し、治療計画を立てています。

文献より、QOLの改善について

「ビタミンC点滴療法は末期ガンのQOL改善する」

39例の末期ガンの患者に対して1回10gのビタミンCの点滴を3日間の間を置いて計2回、併用として1日4gのビタミンCを経口摂取させた。患者の健康感と社会的QOLをEORTC QLQ-C30で測定、したところ有意にスコアが高くなった(p<0.001)。また、情動、認知、倦怠感、痛み、吐気、嘔吐、食欲などのスコアの改善が見られた。ビタミンC点滴療法は末期ガンの患者のQOL改善に、安全で効果的な治療法であると結論した。

【文献】
C.H. Yeom, G.C. Jung, K.J. Song: Changes of terminal cancer patients' health-related quality of life after high dose vitamin C administration, J Korean Med Sci 2007; 22: 7-11.

<コメント>

本論文ではビタミンC点滴のガンに対する効果については検討していませんが、ビタミンC点滴療法で有意にQOLが改善したことにふれています。末期ガンの患者さんにとってこのような急速なQOLの改善は非常に重要であると思われます。点滴後の血中濃度の達成もさることながら、その方の全身状態にあわせて治療内容を個別に計画するのも、これらの理由によるところになります。

岡田クリニック 症状と治療

Price list
高濃度ビタミンC点滴 6g 6,000円 カゼやインフルエンザなどにおすすめです
高濃度ビタミンC点滴 10g 8,000円 肌改善や保湿感、花粉症など軽度アレルギーに
高濃度ビタミンC点滴 15g 12,000円 アトピー性皮膚炎、喘息などに、
身体の酸化予防に
高濃度ビタミンC点滴 25g 14,100円 (25g以上の滴下はG6PD検査を
初回に要します)
高濃度ビタミンC点滴 50g 18,900円  
高濃度ビタミンC点滴 60g 20,500円  
高濃度ビタミンC点滴 75g 22,700円  
高濃度ビタミンC点滴 85g 24,200円  
高濃度ビタミンC点滴 100g 26,500円  

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